私たちは、自分に一番ぴったりする形で心の神様に出会うものです。
ときには、家の中や入浴中にインスピレーションとして出会うかもしれません。
人それぞれに、必要なときに、必要な場所で、必要な形で出会います。それを否定するものではありません。
ただ、状況がとても混迷し、人生の行き先が見えないときには、この瞑想的ウォーキングも試してみる価値はあると思っています。
例えば、私たちが落ち込んだときに、ふとした小さな優しさに出会うことがあります。それは偶然出会った見知らぬ人の心の中におられる神様だったかもしれません。
しかし、いつもいつもそのような人に出会うとはかぎりません。そこで自分の中のもう一人の自分と出会う旅(ウォーキング)をすることが大切になってきます。
「私のうちにおられる父が、ご自分のわざをしておられる」(ヨハネの福音書14章10節)このような聖句のなかにヒントはありそうです。
ひらめき(インスピレーション)は芸術家や作家だけのものではありません。万人のものです。そのひらめきを手に入れましょう。
瞑想的ウォーキングは言わば、巡礼の旅です。人生そのものが旅でもありますが、それを凝縮して集中的に感じさせてくれるものです。深遠な魂の課題を訪ね歩く旅だとも言えるでしょう。
そして、より知的な探求から、霊性的ものに心を開くためのものでもあります。
瞑想的ウォーキングの注意点は以下の4点です。
- 歩きながら感謝できることを見つける。体を動かす、揺らすことで、ネガティブ思考や憂鬱気分を晴らします。
- 時間は20分程度で十分です。もちろん、気分が良ければさらに延長しても良いでしょう。体が疲れたらやめる。適度な休息や水分補給も忘れずに。
- いろいろな不安、心配、悩み、不満、怒りの感情が湧き上がってもそのままにして、歩数にあわせて、心の中で数を数えていきます。ただ、ひたすら数を数えて、1000歩、2000歩、3000歩・・と歩いていきます。やがて穏やかな覚醒状態に入り込むようになります。
- 瞑想とは言いますが、目はしっかり開けて、周りや辺りの交通事情、夜間での実施には足元の安全を確保して事故にならないようにして注意してください。できれば、開放的な公園で行えば良いかもしれません。
瞑想的ウォーキングで得られる効果以下のとおりです。
- 頭で理解しよう、解決しようとしていた問題に解決の糸口がみつかります。そしてそれが癒しにつながります。
- 壊れかけた心の治療をするのではありませんが、新たな自分の心の神様(独自性)を表現する道を見出すことができます。
- 心の状態を正常に戻すことが目的ではないので、現実の状況が劇的に変わることはありません。不安や怒り不満の感情は残りますが、それ以上に新たな希望や勇気が内側から得られるようになります。
現在、私が実践して感じていることです。
- 抱えた課題を知的に理解し、解決しようと考えることがなくなって、摂理やみ旨に対する気持ちが楽になりました。
- 打ち砕かれた自己の心の断片はいたしかたないとしても、それを拾い集め、そこから何かを作り出すことのほうがはるかに癒しと希望につながっていくということを悟ることができるようになりました。
人それぞれですが、み旨を歩むうえで、参考になさってみてはいかがでしょうか。
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