毎年、年賀状を送る頃が近づくと、喪中はがきが届きます。
今年は一枚も来ないと思っていた矢先、友の急な死を知らされました。
今月、心筋梗塞で51歳で亡くなりました。
一カ月前に会って話をしたばかりでした。
今月になって連絡が付かず、
心配していました。
彼は庭師でもあり、庭の草花や木々をこよなく愛する、
庭のデザイナーでもありました。
原理は知らない立場でしたが、
会えば話があって楽しかったことが思い出されます。
昨今の住宅事情について、家には季節を感じる庭が必要だと、
常々話してくれました。
家には庭があって、それで家庭なんだとも教えられました。
彼のデザインした庭が地元で景観賞をいただいたこともあります。
そんな彼の庭へのこだわり、「強い思い」、
庭への愛は、なるほどと思わせるものがあります。
彼曰く、ガーデンはガード・エデンなんだそうです。
エデンの園を囲む、守るの意味があります。
神様から与えられた豊かな緑の環境を守ることは、
素晴らしいことだと言っていました。
私は、彼とは将来一緒に、
何か「緑」に関わることをしたいと思っていました。
彼も私も日本の四季を感じられる庭・緑を愛しているからです。
彼は、感性を大切にします。
しかも、「考えろ、感じろ」とも言います。
なぜ、心惹かれるのか、「共感」するのかを
心に問うているのです。
庭を通して、自己表現したかったにちがいありません。