大雨、土砂災害で被害に遭われた人々、とりわけ亡くなられた方々にはお悔やみ申し上げます。
私は、連日の大雨とコロナ禍で、外出を控えての巣ごもりの毎日を過ごしておりました。そんな中、世界に目を転じると、アフガニスタンではイスラム原理主義勢力タリバンへの警戒感が広がっているようですね。
米軍のアフガン撤収の理由は、「アフガン国軍が戦う気がない戦争で、米兵を戦死させてはならない」というものだそうです。日本国民も他人事ではありません。
現在の日本は米中覇権戦争の真っ只中にいるわけですから。日本も同盟国としての義務を果たし、貢献しなくてはいけませんね。
オリンピックで金メダルを米国、中国に次いで取れる国です。軍事力(自衛隊も軍隊とみて)も世界で5位の実力があります。ちなみに1位米国、2位ロシア、3位中国、4位インド、6位が韓国です。
日本もすでに覚悟はできています。尖閣防衛には必要なら海上自衛隊が出向きます。敵地攻撃能力も確保します。この敵地攻撃能力とは日本にミサイルを撃ち込む国があれば、その国へ日本からミサイルが10発飛んでいきますよという抑止力のことです。
防衛省の中学生向けの説明はわかりやすいでしょう。「他の国に日本とは戦争したくないと思わせ、戦争が起きないようにすることが自衛隊にとっての一番の勝利なのです。このように他の国に対し、日本を攻めることを思いとどまらせる力を抑止力といいます。」とあります。
唐突ですが、ここで、アメリカの小話をします。
姉のメアリーちゃんと妹のマーガレットちゃんは仲が良いと近所でも評判の姉妹です。ある日、おやつの時間に、二人がキッチンテーブルの前に行ってみると、ドーナツがひとつしかありません。それを見た姉のメアリーちゃんは、ひとつしかないドーナツを全部真っ先に食べてしまいました。その後、妹のマーガレットちゃんの分がないと大泣きしました。
まわりの人たちからは、メアリーちゃんは、ほんとうに妹思いのいいお姉さんですね、と褒められたというお話です。(苦笑)
日本人の感覚では、姉のメアリーちゃんの態度は美しくないとすぐ気づくでしょう。すがすがしい行動とはどうしたら良いかわかりますね。そうです、とりあえず、ひとつあるドーナツの半分を分け与えればよいのです。もちろん、通常はおやつのドーナツは二つ用意されていたのでしょうが。
今日の世界貿易や産業・技術・環境などのあらゆる国際関係において、自分の利益をまず確保するというメアリー流が良い子と言えるのです。つまり勝ち組になるわけです。メアリーちゃん風に言えば、自分の分をしっかり確保しながら、なおかつ、まわりからの称賛も勝ち取るというものです。
学校、職場、社会でも良い子、善い人々を見かけます。国際基準の枠の中でのルールは尊重しなければなりません。しかし、これからはそのルールそのものがアンフェアかどうかも確認しなければなりません。
日本人は、良しという感覚よりも、好しという感覚に優れています。その行い、振る舞いが美しいかどうかという感覚です。この美しいという感覚をこれからはもっと前面に出していくことが日本や日本人が神様にますます愛されていくことになるかと思います。
聖書には、神様は見て良しとされたとあります。神様は天地創造の時に良しとされたとあるでしょう。しかし、日本人の感覚では、見て好しとされたと考える方がわかりやすいのです。良しも好しも、どちらも神様の「みこころ」にかなったという意味です。しかし、いつの間にか、善悪の善しに変えられてしまいました。
神様が好しとされたのは、被造物から発せられる神的な気配とか、雰囲気でしょうし、神様が魂を込めることで生き生きとした生命力、躍動感を被造物に持たせることができたからです。
神様がされたように、日本人は祖先からずっと、形に御霊(みたま)を込めてきた歴史があります。そして日本の文化ができあがりました。さらに、今日まで断絶せずに、その美しさを保ち持ち続けている民族なのです。
アメリカ大リーグ・エンジェルスの大谷選手が好かれるのは、日本人としての資質も影響していると思います。球場で落ちているごみを拾うことが当たり前にできる好青年だからです。
話を戻すと、現在、日本は核兵器を持っていません。しかし、国力や技術がないわけではありません。また、人気がないわけでもありません。日本は世界から嫌われていると思われているかもしれませんが、日本を嫌っている国はほんの一部です。中国、韓国、北朝鮮くらいです。ロシア国民は北方領土は自分のものだと本気で思っていますが、日本が嫌いではありません。日本の国防意識では、中国は「懸念」、北朝鮮は「脅威」となります。ロシアには当面「静観」、そして、韓国は「無視」です。しかし、時々は日本の実力を見せておかないといけません。
ずいぶん前ですが、大手銀行に入行した主人公(半沢直樹)が組織の中で闘い苦悩する様を描いたテレビドラマが大ヒットしました。堺雅人さんが演じた半沢直樹が語るセリフがすごかったです。
「オレは基本的に性善説だ。相手が善意であり、好意を見せるのであれば、誠心誠意それにこたえる。だが、やられたらやり返す。泣き寝入りはしない。十倍返しだ!」
これを日本国家に置き換えてみると、十倍返しや、百倍返しになるかは、今後の日本次第となります。日本が中国や韓国からの理不尽な非難を浴びても、倍返しができる実力は十分にあるのです。
日本の本質的な力とは、他国がまねすることができない歴史と文化からきています。今もコロナウイルスと闘う病院では、生命(いのち)を救うことを諦めません。医療従事者の心の支えは、誰もが良心の声を好しとして聞いているからです。これは小さなことに思えるかもしれませんが、日本ではドクターでさえ、当たり前に床に落ちているゴミは自らが拾っているのです。
神様が愛と知性と創造力をもって、この世界を創られた、その本質を知っているのが日本人であり、日本の国なのです。西欧が争いの文化であるのに対し、西欧の良心的な部分がそのまま、日本の常識的な普通の人々によって、実践されているのです。
すでに、日本は神様から愛される良心的で幸福な文化を持っている人たちで溢れているということなのです。