希望の母なる水の国

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日本のある病院には神棚があるそうです。

しかし、命を助けてくれるのは神なんかじゃない。

ゴッドハンドであるわたしが患者を救う。

彼女は、繊細な難しい手術の前は、

神棚に柏手を打って祈ってから手術に向かいます。

凄腕カリスマ外科医ドクターWの知られざるその心理を

想像してみました。

自分の力を尽くす領域と、医学の神様に委ねる領域があることを

十分実感しているのでしょう。

日本ではこういうことも実際ありなんですよね。

連日ノーベル賞の報道がされる中、そんな賞とは関係ないところで、

今も懸命に使命をもって、働いている多くの人たちがいます。

それらの人たちは、もちろん賞とは関係ないところで生きています。

しかし、受賞者と同じようにひたむきで、努力を惜しみません。

緊張する現場では、運の良さも必要でしょう。

神様とは呼ばないまでも、目に見えない存在や力を

日々感じているに違いありません。

日本のエネルギー政策も小型の原子炉が注目されてきています。

原子力に関わる人たちも、たいへんな重圧の中で、

働いていることと思います。

まずは、ご苦労様と労いたいと思います。

日本も、原子力以外に、エネルギーの自立に向けた地道な取り組みが

進められています。

水田の横を流れるせせらぎで回る水車は、いかにも懐かしい日本の原風景です。

国土の急峻な我が国では、度々、大雨や台風の災害にも見まわれます。

しかし、小さな水系、流れに設けた水車で発電しようという試みがあります。

小水力発電です。

水力発電といえば、巨大なコンクリートのダムを建設し、

その上流にある村を水没させるなど、自然や社会への影響が大きいのです。

ところが、小水力発電は、どこにでもある水路、渓流に水車を設置するだけです。

自然にも村落にも影響を与えずに、かつ必要な場所で電気を得ることができます。

水路や渓流は24時間、水が流れていますので、

太陽光発電ののように夜は発電できないとか、

風力発電のように無風の時はお手上げという心配がありません。

我が国のどこにでもある渓流から自在にエネルギーを取り出し、

その地域で消費するという、まさに地産地消型のエネルギー源となります。

農村復興の一助ともなります。

さらに発展途上国の奥地でも渓流さえあれば電気を得られるので、

発展途上国の生活の近代化に国際貢献することができます。

山に渓流があれば、海には海流があります。

海流で発電しようというのが海流発電です。潮の満ち引きで発電する潮流発電が、

この海流発電の一種です。

海中にスクリュー型のタービンをつなぎとめ、

海流の力で回して電気を得るという方式です。

海流のエネルギーは膨大です。東シナ海から北上して我が国の沿岸を流る黒潮は

世界最大級の海流です。

伊豆半島沖の幅150メートル、深さ50メートルの断面だけでも、

通常原発2基分に相当するエネルギーをもちます。

海洋大国日本にふさわしいエネルギー源です。

太陽光で温められた海面近くの温水と、深海の冷水との温度差を利用する

海洋温度差発電もあります。

温水の熱でアンモニア液を蒸発させて、タービンを回し、

それを冷水で液体に戻すというサイクルを繰り返します。

世界各国で試行されてきましたが、エネルギーの変換効率が上がらず、

実用レベルには至っていませんでした。

現在、日本の開発グループが世界をリードしながら研究が進められています。

すでに久米島では、海洋深層水を取水して、ミネラル豊富な飲料水、

塩、もずくや海ぶどうの養殖などで年間20億円規模の売上を

上げているところもあります。

この海洋深層水の取水量を拡大し、海洋温度差発電を導入しながら、

島内の消費電力の10%を供給しようという検討も進んでいます。

この海洋温度差発電は、同じ原理で、海水を蒸発させて、冷却すれば真水が得られます。

水の少ない中近東や熱帯の島嶼国には魅力的な技術となります。

日本ののEEZの海底には豊かな鉱物資源が手つかずのまま眠っております。

海でエネルギーを生産できれば、そのエネルギーを使って

海底の資源を取り出すことが出来きます。

見方を変えると、わが国は少資源国家ではなくなります。

資源豊かな国となります。

希望は母なる国の水や海にあるのです。

日本には、国家や世界のためという志を持った人々がたくさんいます。

神様と共に夢と希望を描いて、粘り強くその実現のために努力しています。

こうした国民性は、古来より、自然とともに生き、無駄を無くし、

利用しながら、創意と工夫によって、

数々の夢を実現させてきた基(もとい)となっています。


今回紹介した事例は、ほんの一握りかもしれません。

しかし、日本文明の強みが今も脈々と息づいている証です。

日本国民の間に、こういう気概がある限り、原子力も含めて、

エネルギー自立という夢と希望も、そう遠くない将来に実現するのでないでしょうか。

幸せな生き方は、幸せな死に方に通じます。

人は、いずれはエネルギーの粒に還っていくからです。

幸せのエネルギーを結集させるのがこれからの日本の使命となります。

まずは母なる地球に満ち溢れるエネルギーに感謝するところから始めます。

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