聖書の中の神様と、
その絆を今も感じる所って
日本にあるんでしょうか。
イスラエルの駐日大使が就任すると
真っ先に訪れる場所があると言います。
それが長野県の諏訪市です。
十何年も前のことになります。
小正月でした。
私は父と二泊三日の温泉旅行をしました。
すでに母は亡くなっていました。
親孝行らしきものをしてこなかったこともあり、
会社の有給休暇を取って行きました。
この父子旅行は楽しいものとなりました。
そして、今思えば、
私と神社(神様)が
出会った最初であったように思います。
父の希望で
上諏訪(かみすわ)の温泉旅館に泊まりました。
温泉に入り、父ものんびり寛ぐことができたようです。
私も日頃の仕事の疲れを癒すことができました。
泊まった旅館のサービスに、
近くの神社巡り・参拝ツアーがありました。
宿泊客を対象にしたものです。
昼間の時間の暇つぶしになるかなと思い、
気楽に参加させていただきました。
諏訪湖があるこの地域には
全国の諏訪神社の総本社があります。
諏訪信仰の大社は、
四つお宮(独立した神社)から成っています。
四つの神社を順番にまわり、お参りしました。
当時の私に
神社参拝は
ご利益的な印象しかありませんでした。
四つの社の中で一番質素なお宮が
ありました。
上社前宮(かみしゃまえみや)です。
お参りした時のことです。
ただならぬ霊気を感じました。
これは世俗的な神社ではない。
何か気高さがあるように思えたのです。
御神体を尋ねると、
背後の山全体が御神体であるといいます。
その山の名前がモリヤなのです。
聖書を読んだ人なら、ピンとくるかと思います。
あのモリヤ山です。
「神は命じられた。『あなたの息子、
あなたの愛する独り子イサクを連れて、
モリヤの地に行きなさい。
わたしが命じる山の一つに登り、
彼を焼き尽す捧げ物としてささげなさい』」
(創世記22章2節)
さらに驚くことを後から知りました。
奇祭(註:参照)と言われるミサクチ祭り
〔別名:御頭祭(おんとうさい)〕が
この神社で行われているのです。
【註:昔は本物の生きた鹿がその場で殺され、
捧げられました。
日本は動物の生け贄の風習がありません。
鹿の生け贄の風習はたいへん奇異です。
現在は、鹿の剥製を用いての儀式です。】
この生贄を捧げる祭りは、
イサク献祭にそっくりなのです。
「少年が柱に縄で縛られ、
神官が小刀で少年を切りつけるまねをする。
すると使者が現れ神官を止め、
少年は解き放たれて命が救われる。
少年の代わりに鹿の頭(首)を
燔祭として捧げ神殿に供える。(以下略)」
「ミサクチ」はヘブライ語で、
「ミ・イツハク」と読むことができます。
その意味は
「イサク由来の」という意味になります。
古代ユダヤ人が日本に渡来し、
諏訪の地にやって来たのです。
彼らはアブラハムの子孫として、
イサクを捧げたアブラハムの信仰を
忘れなかったのです。
そして日本の山にモリヤ山(守屋山)と
名付けたのでしょう。
最初からこれらの知識があり、
スピリチュアルな人が参拝したのであれば、
あの霊気による衝撃は
いわゆるパワースポットだったねと、
それ以上は考えなかったでしょう。
しかし、私は第三イスラエル選民の自覚を
持っていました。
神社と神様をひとつに感じる
何かがあったのでしょうか。
新たな第四イスラエル選民として
日本の民にかけられる
神様の願いを感じたのかもしれません。